3月30日(日)、千葉県山武市のさんぶの森文化ホールで実施された春一番・カラオケ・演奏・ふれあい音楽まつりに昭和ロマンを楽しむ会が参加してバイオリン演歌・書生節を演奏した。
JR日向駅から徒歩30分の山中にある平成10年にオープンした「さんぶの森公園」は、キャンプデッキやバーベキューピットなどもできる敷地面積約12ヘクタールの広い公園であった。
公園内には図書館や文化ホールもあり、大広場には桜の木がたくさんあり音楽まつりに参加した後は花見をしながら公開練習をする予定であった。
しかし、前日とは全く異なり当日は強風と雨で公園を散歩したり花見をする人は誰もいなかった。しかし、カラオケが行われている文化ホールは雨にもかかわらず多数の観客と出演者でにぎわっていた。もちろんほとんどが高齢者であった。
ふれあい音楽まつりは9:00から17:00まで行われ、なんとゲストを含め100名以上が参加していた。また、午前のカラオケと午後のカラオケの間にマジック、舞踊、演奏、ゲスト出演があるプログラムになっていた。
われわれはカラオケ大会の前座として今まで何回も出演していたが、今回はクラウンレコード千葉げん太さんが歌った後に出演することになっていて、これは前座でなく「後座」であろうか初めての経験であった。
カラオケはやはり新しい曲が多かったがナツメロの東京の花売り娘(岡晴夫)、ニコライの鐘(藤山一郎)、無法松の一生等を歌う方もいらっしゃった。
昭和ロマンを楽しむ会は東京節、東京ラプソディ、憧れのハワイ航路、ラバウル小唄、街のサンドイッチマンの5曲を歌った。歌好きの方が多い観客席でも一緒に歌ってくれて最後に大声で「よかったよ!」との声までかけてくれてうれしかった。
「エンターテインメント」だと印象に残った出し物は、打ちでの小槌をもって大きな袋を担いだ大黒さん姿のおばあさんが歌った民謡「秋田大黒舞」であった。なかなか通る声で歌い、終わると袋からお菓子、パン、品物、おひねり(?)を取り出し観客席に向かってばら撒いた。
控え室でたまたま一緒になったのでいろいろお話ししたが82歳の元気なおばあさんでこの雨の中を自家用車を運転して友人を乗せて会場まで来たとのことであった。
「今まで一生懸命働いてきたので楽しまなくっちゃ!」
「どうせ(あの世には)持っていけないんだから。今日は8000円分ばらまいちゃった!」大黒様のようなすばらしい笑顔でそう語ってくれた。
歌が上手だとか、演奏がすばらしいとかではない。「みんなに楽しんでもらえば最高なのだ」
しかし、われわれはまだそこまで達観できるような状態ではないことは確かなようだ。
春一番・カラオケ・演奏・演技ふれあい祭inさんぶの森2014
日時: 2014年3月30日(日)
会場: 山武市さんぶの森文化ホール(さんぶの森公園内)
時間: 開場:9時 開演:9時15分~17時45分