2015年7月24日金曜日

昭和ロマン 北原照久コレクション展(成田市スカイタウンギャラリー)  

昭和ロマン 北原照久コレクション展(成田市スカイタウンギャラリー)

2015年7月、JR成田駅前のスカイタウン成田に成田市文化芸術センターがオープンした。その記念に5Fにあるスカイタウンギャラリーで北原照久コレクション展が開かれている。昭和のなつかしいお宝がたくさん展示されており、入場無料ということなので見てきた。


ブリキのおもちゃやビニール製の怪獣、漫画などわれわれにとって実際に遊んだり読んだりしたものが多かった。外国の大型の機械仕掛けの人形なども展示されていた。伝説の「トキワ壮」の「寄せ書きカーテン」もあった。

戦前では「少女倶楽部」付録の「少女数へ歌双六」が展示されていたが、美人の少女だった。












子供のときに読んだ手塚治虫の「鉄腕アトム」がたくさんあっていつまで見ても飽きなかった。ガロン(魔神ガロン)もあった。


昭和ロマンを楽しむ会もTVアニメ主題歌「鉄腕アトム」(1963)をレパートリーにしてバイオリン演歌で歌っている。









また、ブリキの自動車、汽車、ロボット、戦車などがたくさん展示されていた。子供のときは友達はお金持ちではなかったのでロボットなどはみんな1体しかもっていなかった。男の子はそれらを持ち寄り戦わせたりして遊んだものだ。ぜんまいで動いたり、電池で動いていたような気がした。




ソフトビニール(ソフビ)製の怪獣やウルトラマン人形もたくさん展示されていた。子供から大人まで昭和を楽しめる企画であった。









もちろんブリキの飛行機も人気があった。高価であったがアメリカのB29爆撃機なんかも人気があった。日本の男の子は当然だが日本軍のゼロ戦や隼などは大好きだった。しかし、大人たちからよく話を聞いた日本中の県庁所在地を焼け野原にしたボーイング社B-29 Superfortress(超空の要塞)はいかにすぐれた爆撃機であったかは小中学生でもうすうす気がついていた。

1万メートル上空を過給機(ターボチャージャー)を装備して飛行し、今の旅客機のように与圧室が装備されているので酸素マスクや防寒着なして乗務できた。日本の戦闘機は酸素マスクを付けても1万メートルまで上昇して安定して飛行できる能力はなかった。

また、あんなに大きくて重い重爆撃機を着陸時に支えるゴムタイヤ(車輪)などは日本では開発できなかった。日本の大きな飛行機は車輪が不要で着陸時の接地面積が多い、胴体着陸の飛行艇(二式飛行艇)にするしかなかった。

千葉県で日本の戦闘機がB29をたくさん撃墜しているがほとんどが都内で爆弾投下を行った後の帰り道での待ち伏せ攻撃であった。本当は爆弾を投下する前に攻撃して落とせばいいのだが編隊を組んで護衛戦闘機がいる状態では無理であろう。

爆撃終了後の帰りには編隊が乱れる。被弾したりエンジン不調になって飛行速度が落ち編隊から脱落したB29を狙って餌食にした。日本の戦闘機の性能と熟練操縦者不足の点からこれしかB29を撃墜する方法はなかったのであろう。戦争もライオンの狩と同じように逃げ遅れたものを狙うのであろう。

工学部に入学してからさらにいろいろ日米の差を知ったが、アメリカはすでに油圧システム、メカニカルシール、シリコングリースなどを実用化していたが日本では実用化されていなかった。当たり前だがシリコングリース使用のベアリングと通常グリース使用のベアリングでは高温での使用では大きな性能差が出る。会社に入社したころの工場でもシリコングリースやシリコンテープは非常に高価で貴重であった。

外国の機械仕掛けの人形では「人間のダイバーと人魚との恋」が面白かった。

海中での話し合い、説得作業、人間は地上へ、人魚は海底へとそれぞれ指で示して交渉している。交渉は成立したのであろうか。

どちらへ行ってもお互いに「ショートでお願いします」ということになるのだろう。



北原照久コレクション展
日 時:7月18日(土)~7月26日(日) 午前10時~午後5時
会 場:スカイタウンギャラリー(成田市文化芸術センター)
入場料:無料

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