毎年参加している「お江戸深川さくらまつり」が東日本大震災のために中止になってしまった。でも参加するはずだった日に書生仲間3名(帝大生ゆめじ、青空ぴーまん、楽四季一生)で和船友の会の方たちが練習している江東区横十間川親水公園で花見をした。
花見を兼ねての公開練習であったが、桜はまだ3分程度しか咲いていない。渋谷では満開できれいだったのにこのあたりはかなり遅い。練習は二手に分かれて川の対岸同士で1時間ほど行った。
(写真:楽四季一生)
さくらまつりや和船への乗船は自粛しているが、着々と自粛解除後の展開を考えているようなので安心した。和船の船頭さんたちもたくさん参加して、船の整備、櫓こぎの練習など次々と実施している。また新内流しの三味線弾きの方までが和船に乗って演奏していた。
5月になると「はとバス」の観光コースとして、深川で和船を楽しんだ後、スカイツリーをみるという企画がスタートするらしく、その宣伝ビデオ撮影をやっているようだった。
いろいろな行事を自粛すべきだとかすべきでないとの議論があるが、自粛している期間でも次の展開を考えればいくらでもやるべきことがあると感じた。
ゆめじの気持ちとしてはメリハリは必要である、つぼみのように寒さに耐えて春に花開くのではと桜の花を見ながら思ってしまった。
ゆめじの気持ちとしてはメリハリは必要である、つぼみのように寒さに耐えて春に花開くのではと桜の花を見ながら思ってしまった。
演奏して歌っていると船頭さんや散歩している多くの方が拍手したり、話しかけてきた。「震災から1ヶ月も経っていないこんな時期に桜の下で歌舞音曲とは不謹慎だ」という方は皆無であった。
一人のおばさんが話しかけてきて、「ふるさとが福島で、なんだか悲しいんだけどその楽しい曲がいいわね」といわれた。終戦後、焼け野原で「リンゴの唄」を聴いていた人々の心境だろうか。
12時になってベンチの横にシートを敷いて3名で花の宴(昼食&缶ビール・つまみ)を楽しんだ。今日の宴はすし(いなり・巻きずし)、するめ・柿ピー、缶ビール等ですべてコンビにで買った。大震災以後はコンビニエンスストアーは大繁盛である。ゆめじは一応ノンアルコールビールにしたが宴会は宴会であろう。
東京都からの看板が上野公園に設置されているが、「地震発生に伴い、公園内の宴会自粛をお願いします」等の記載がある。つまり、マスコミでは「花見自粛」と騒いでいるが花見は禁止しないが宴会は自粛としろという意味である。確かに宴会ですごいゴミの山ができることは確かであり、宴会がないほうが公園事務所は楽であろう。
写真などをみると上野公園の花見で若者たちはブルーシートを敷いて元気にやっているようだが、やっぱり年配者は自粛しているのか少ないようである。
練習した曲の中で新曲は「街のサンドイッチマン」(昭和28年)と「緑の地平線」(昭和10年)だった。どちらも短調で、「街のサンドイッチマン」は悲しいのだけれどなんだかおかしくて前向きであり、「緑の地平線」は失恋の歌であるが、リズムが楽しくはるか向こうに地平線が見えるようである。今の日本の状況にぴったりなような気がした。
昭和ロマンを楽しむ会 バイオリン演歌 書生節 昭和歌謡 ウクレレ 昭和演歌師 平成演歌師
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