2013年8月13日火曜日

川崎市市民ミュージアムにバイオリン演歌師登場! 2005


デモテープを市民ミュージアム「野外ライブ」係に送って数週間後、やっと”野外ライブストリート許可証”なるものが送られてきた。HPで”テクニックは関係ない”と宣言しているので本当にテープを審査したかどうかは不明であるがとにかく許可証を手にした(写真参照)!一応音楽と認められたことはうれしい。
バイオリン演歌を知らない人にとっては、テープを聞いても、バイオリンを弾きながら歌っているとは思わないかもしれない。

というわけで、7月の日曜日にミュージアムの中庭で演奏してきた。
武蔵小杉の駅からバス(200円)に乗って広い等々力緑地の中のミュージアムに10分ほどで到着した。
職員用の入口にある受付けで用紙に名前(グループ名)を記入してどこで演奏したらいいですかと聞くと、どこででも自由にどうぞといわれた。どこででもといわれもあまりに広すぎて困ってしまう。
広い中庭とそこへ通じる道路には楽四季一生さんの胡弓(中国の二胡ではない)とバイオリン演歌の私しかミュージシャンはいない。楽四季さんはかなり大きなアンプを持ってきていたので道路の方でやり、私はトーマス炉がみえる中庭からミュージアムへの入り口付近で演奏することにした。
なお、胡弓は中国の二胡ではなく日本の楽器であり、バイオリンは江戸時代の浮世絵では”四弦大胡弓”といわれたらしい。

観客はミュージアムへの入場者と犬を連れたりして公園を散策する人たちだけで多くはない。
車椅子2台を含む年配者のグループ(6人)が書生姿をみつけて道路から中庭にまでわざわざ来て聞いてくれた。1曲ごとに一緒に歌ったり拍手をしてくれたりするやさしい人たちで最後まで聞いてくれた。最後には写真をお互いに取った(写真参照)。

あと、年配の男性が寮歌をやってくれといわれて、ああ玉杯に花受けて(一高)、紅もゆる丘の花(三高)、ああ黎明は近づけりをやった(それ以外は知らないし覚えられない)が、”寮歌はいいね、元気が出てくる”といってくれた。知床旅情をリクエストされたが、昭和初期までの唄をやっているのでと断ってしまったが、後で考えると残念なことをしてしまった。知床旅情は早春賦(大正2年)のパクリ(強い影響を受けた?)であり、大正演歌としても問題ないはずだ、次回からレパートリーに入れよう。

いろいろ年配の方と話していて、親が歌っていたのを子供の頃聴いたという人が多かった。また、バイオリン演歌師は見たことはないが、のぞきからくりは記憶にあるという方も多かった。それを聞くと、ついのぞきからくり節もやりたくなり、バイオリンをしまって紙芝居を取り出して”金色夜叉”と”勧善懲悪、この世の誡め、地獄極楽”までやってしまった。
そうだ、バイオリン演歌をやるまえは大道芸、のぞきからくりや売り声をやっていたのだった。
子供たちは閻魔大王や鬼の絵に興味があるらしく、意味は分からずとも立ち止まってみてくれた。
のぞきからくり節は南京玉すだれやバナナのたたき売りと違ってもちろん音楽(歌)であるので問題ない。
8月はライブはお休みだそうで、涼しくなるとたくさん自称ミュージシャンが出てくるはずである。

演奏曲目:金色夜叉、東京節、籠の鳥、のんき節、まっくろけ節、さすらいの唄、船頭小唄、七里ヶ浜の哀歌(真白き富士の根)、故郷、人を恋うる歌、寮歌(前述)等

バイオリン演歌 書生節 大正演歌 昭和演歌師 平成演歌師 帝大生ゆめじ 昭和歌謡 唱歌 

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