2013年8月13日火曜日

『大道芸絵巻 江戸東京の賑わい』 でバイオリン演歌 2005




2005年10月29日(土)に開催した 平成17年度(第60回記念)文化庁芸術祭参加公演が大盛況のうちに終了した。ご来場の皆様に感謝します。大手新聞紙面で紹介されたこともあって、400名以上が来場されて椅子席以外に階段にシートを敷いて見ていただくほどであった。アンケートの回収率も高く約150通に達したそうである。

ゆめじは唐辛子売りで客席から舞台までソロで歌い踊ったが、やはり主役は背中の唐辛子の看板であったのがちょっと残念であった。フィナーレでは本業の帝大生姿(学帽、高下駄)で故郷をバイオリン演奏して歌った(写真参照)。

観客は予想通り60歳以上、つまり実際に大道芸や売り声を見聞きした高齢者が多かったが、アンケート回答者の最高年齢は89歳、最年少者は21歳であった。アンケート結果は、印象に残った演目としてバナナの叩売り、がまの油売り、バイオリン演歌、江戸芸かっぽれ、ロクマ(大道易学)の順であった。   

今後同様の催しには是非来たいとする方が圧倒的に多かった。また、主な感想は下記の通りであった。 
・どの芸も懐かしくタイムスリップした。青春時代が懐かしい、昔が懐かしい等
・日本独特の大道芸は伝統文化であり、伝承・保存して欲しい。
・後継者が育っているのでしょうか、心配になる。

かっぽれや沖縄三線は女性が多く公演が華やかになった。沖縄三線でやかんを頭に載せた女性の踊りはすごい。やかんにポカリスエットを入れて重くしてバランスをとっているだけである。最初はガムテープで固定しているのかと疑った。また、のどが渇くと口移しでやかんの中身を飲んでいるところを見てしまった。

個人的にお勧めなのは乞食坊主に堕落して奇妙な姿で踊って金を集めていた”すたすた坊主”、これだけのかっこうをして堂々と人前でできる人はあまりいないとほめる方と二度と見たくないという女性とに評価が分かれた。明るくておめでたい表情が良かった。

まとめとして、このままでは10年、20年たつと見てくれる方が誰もいなくなるという危機感を感じた。若者が大道芸をやったり、またそれをみる観客になってくれるためにはどうすればいのかをこれからみんなで考えていく必要がある。

この間、昭和16年に3ヶ月繰り上げ卒業し学徒出陣したという旧制大学生にお会いしていろいろお話する機会を得た。昔の大学生は今から考えると信じられないくらい世間から大切にされたようである。
80歳以上の方でないと本当の帝大生はいないかもしれない。帝大生という言葉ももうすぐ死語になってしまうのかも・・・・帝大生 ゆめじ

<大道芸絵巻  江戸・東京の賑わい> 第60回記念文化庁芸術祭 参加公演
日時:2005年10月29日(土)開演13:00 - 15:30
場所:烏山区民センター大ホール(京王線千歳烏山駅前) 新宿から急行で15分
木戸銭:500円

バイオリン演歌 書生節 大正演歌 昭和演歌師 平成演歌師 帝大生ゆめじ

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